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田舎のどこにでもいる主婦が日々徒然を書き留めるブログです

「知られざる皇室外交」読んどいて良かった一冊

どうもです。最近は割と体調も良く、生活リズムも安定してきました。今更ドラクエ11をやりつつ(笑)ちょっと余裕が出てきたので読書なんかもしてみてます。

 

天皇陛下の退位が近くなってまいりまして少しは皇室についても理解したいと思い、とあるブログにて書評をお見掛けしたこの「知られざる皇室外交」を図書館で借りて読んでみました。普段マンガばかり人間には少々難しい内容でしたが、何とか退位される前に読み終わってよかった。

せっかくなので読んだことが少しでも身になるようにと記事にしていますが、書評なんて中学校の読書感想文以来なので、大層拙くなると思いますがご容赦くださいませ。

 

この本は平成天皇様を中心に、昭和から平成にかけて皇室がどのように外国と交流してきたのかを国ごと及び時系列順に紹介されており、またその交流がどんな意味を持ちどんな影響を与えたのかを解説するといった内容になっています。

著者の所感は少なく、その時の出来事や関わる人びとのインタビュー内容、両陛下のお言葉などを詳しく記してあるので、変に偏った視点を持つことなく昭和平成で何があったのかを改めて知ることもできました。文章も話の流れがスムーズで、5W1Hが具体的でしたので、思った以上に読みやすかったです。感覚としては新聞に近いようだったかな?

参考文献をチェックしたら40近くも用いられたようで、それほどの労力をかけて書き上げた本なんだなあと気が遠くなりました・・・きっと信頼できる内容なのだと思います。(さすがに裏付けはとっていませんが)

 

 

読んだ結果、両陛下並びに皇室の方々には心からの敬意を刻ませて頂きました。政府だけでなく皇室の尽力がなかったら、今ほど外国とお付き合いできてはいない。私が今のんきに暮らしていられるのはこの方々のおかげもあるのだという思いです。


うまくまとまらないので、私が理解した皇室の重要性について箇条書きにしてみます。


①「象徴」というのは日本にとってだけでなく世界から見た日本の象徴でもある

国賓訪問などで両陛下にお会いした人の多くが、そのお人柄に感銘を受け、「これが日本なんだ」と思ってくれたようです。また外国でも慰霊や演説をされた際に、日本に負の印象を持っている民間の人々がその印象を変えてくれるといったこともあったようです。

皇室の品格高い印象がそのまま日本の印象になるとしたら、こんなにありがたいことはないですね!実際にはそんなに立派なことないんですけどね(笑)


②皇室は世界中の王家とつながりがある

これは国際交流するようになった明治以降からでしょうが、様々な形で交流の機会をもっているのだそうです。

特にイギリス王室やオランダ王室などとは密な繋がりがあったみたいで、そのおかげで戦後の関係修復の為各王家と協力しあえたと。

「王室同士家族ぐるみの付き合いがある」といった表現が出ていたのですが、実際、そうした深い繋がりがいかに助けになるかは、どんな立場でも納得できるものです。

長年に渡る繋がりは数年で変わる総理大臣などでは創れないし、民間では影響力がない。そう考えると今の状況はありがたいものと感じます。


③歴史と伝統自体を尊敬してもらえる

皇室は世界最長の系譜になるわけですが、それだけ長い間歴史と伝統を守ってきたことが、外国の尊敬を集めているようです(これはネットでも見たことあります)

確かに考えてみれば、いろんな国で改革や領土争いの都度敗れた王族は倒されてきたことを思うと、幕府やらなにやらが変わっても天皇家を滅ぼそうなんてことにならなかったのは、希有なことではあるんですね。私なんかは純日本人すぎて当たり前に感じちゃうけど。

そうなると、今後も皇室の伝統を続けていく限りその価値と評価点は変わらないわけで、言葉は悪いけどとってもお得感のあることです。


④日本人の心の拠り所になる

これは本に載ってたというより私の主観が強いです。

日本はキリスト教圏などと違い、国全体で信奉するものはありません。どころかほぼ無宗教です。

そして日本自体には様々な文化があるけれど、それと密接に関わっている人はたぶん少ない。お祭りの運営とかしたことないですよね?私はないです。

この状態で日本人としてのアイデンティティーを持つことは難しいわけで、更に自分が何かに所属しているといった安心感も得にくいのかなーと。それらは生きるうえで必須とはいえませんが、でも私は大事なものだと思っています。

だからこそ、天皇陛下がいらっしゃることが日本人としての拠り所になっているのではと思います。まして天皇陛下及び皇室の方々の品格の高さは周知の通り、外国からも尊敬を集めているような方々が中心に居る国に生きてるんだと思えば、なんとなく力もわいてくるのではないでしょうか。

これは何より私自身がそう感じたというだけのことでもあるんですが(^_^;)だから結果主観です、失礼しました。



私が明確に読み取れたのはこれくらいです。本に書かれているものはもっとたくさんですので、他の人はもっと受けとるものも多くなると思います。

戦前戦後に興味ある方にもおすすめですよ^^

そして、本に関わらず皇室の伝統が今後も続いていくことを望む人がもっと増えることを祈って…。